
撮影技術<基礎>
日常的に写真を撮影する人が増えた一方、いざ表現行為や業務で写真を流通させる場合、「自分では撮れているつもりでもこの撮り方で正しいだろうか」という不安や、「自社の商品を正確に訴求ができない」といった伸び悩みを耳にします。これらはシャッターを押せばそれなりに写ってしまうカメラの自動化がもたらした弊害だと言えるでしょう。来た道を覚えてない者が元の道を辿れないように、写真がどのように生成されているか埋没した状態では、失敗の原因究明はもちろん、これを是正することができません。
そこで本ワークショップでは、露光の仕組みといった撮影行為の原点にまで立ち返り、その成り立ちと影響する要素を紐解いていくことで写真の本質的な習得を目指します。
また、かつて経験的・感覚的要素を必要としたフィルムワークと違い、デジタル写真はその性格上、数値の論理的な取り扱いが正しく且つダイレクトに反映されます。これはフィードバックが容易であることを意味し、デジタル写真の大きなメリットであると言えるでしょう。よって、本講座では多くの時間をデジタルデータの理解と適切な運用・技術に充てていきます。
7月28日(日)18:15-19:45にオンラインで事前説明会を行います。参加希望の方はメールにてお申し込みください。
<カリキュラム(8日間で1つの講座です)>
- 第1回:2024年8月18日(日)10:00-17:00
- 機材の取扱い
- デジタルデータの概要
- 露出の仕組み
- ワーク1<AEと露出補正>
- ワーク2<コンタクトシート>
- 第2回:2024年8月25日(日)10:00-17:00
- デジタルでの常用感度
- 被写界深度と収差・回析
- ワーク3<ISOとF値の特性>
- ワーク4<DOFとコミュニケーション>
- 第3回:2024年9月01日(日)10:00-17:00
- 色温度とWB
- 光学フィルター1
- 光学フィルター2
- ワーク5(長時間露光)
- 第4回:2024年9月08日(日)10:00-17:00
- RAW現像1
- レンズ特性
- ワーク6(焦点距離と背景)
- ワーク7(高さによる見え方)
- 第5回:2024年9月15日(日)10:00-17:00
- RAW現像2
- 保存拡張子
- レンズの構成と直進性
- レンズ収差
- ワーク8(パースペクティブ)
- 第6回:2024年9月22日(日)10:00-17:00
- PS『修復系ツール』
- データ管理
- ワーク9(ステッチング)
- ワーク10(DOFコントール)
- 第7回:2024年9月29日(日)10:00-17:00
- PS『選択系ツールとマスク』
- PS『正しい色補正』
- PS『フィルタ』
- ワーク11(簡易合成)
- 第8回:2024年10月6日(日)10:00-17:00
- カラーマネジメント
- ワーク12(ポートフォリオ作成)
注意:カリキュラムは予告なく一部変更することがあります。
<学べる主な内容>
本ワークショップでは以下の内容を学ぶことができます。
- 写真の基本的な撮影技術とリテラシー
- RAW現像とAdobe Photoshopの基本
- カラーマネジメント基礎
- デジタルデータ管理
- 写真の考え方や読み方
<対象者>以下の方々にお勧めです。
- 起業・フリーランスを目指す方
- ECサイトの運営者および担当者
- マーケティングやSNSの戦略担当者
- 大学・専門学校で撮影を必要とする教職員
- 写真について学び直したい方
- スキルアップや進学を目指す写真学科生
<講座詳細>
一般 | 280,000円 税込前払い |
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在学生・卒業生価格 | 216,000円 税込前払い |
(申込期限2024年8月04日) |
<申込方法>
- ご注意:本学の許可がない限り受講はできません。
- 受講希望者はまずはじめにメールにてご連絡ください。
- 担当:松本弘子(ad@neuestadt.jp)迄
- 照会を行いますので、氏名、学部、回生、卒業年度を記載(紹介の場合は担当の教官名)し、希望する講座名と一緒に上記までメールしてください。照会後、申し込みフォームのリンクをお送りしますので、必要事項を記入し返信して下さい。
- 受講料は前払い制です。締切日までに確認メールに記載した銀行口座へお振り込みください。振込の際は必ず受講する本人の名前で行ってください。締切日が過ぎてからの銀行振込は確認に時間がかかるため、連絡の上、初回受講日にお支払い(現金のみ)ください。領収書の発行は受講者本人の名義に限ります。
- 第一回目の受講(欠席も含む)日より返金は行いません。スケジュールを確認の上、慎重に申し込みしてください。但し、受講前日までにキャンセルした場合は全額返金します。
<備考>
- 遅刻・早退・欠席のフォローは原則、行いません。
- 受講にあたって
- カメラは一眼レフ(デジタルカメラ)を推奨します。コンパクトカメラ、携帯での受講はできません。カメラの貸与は行いません。ミラーレス一眼カメラでの受講はできますが、学習する内容がカメラの構造上、反映されない場合があります。
- 学習内容の筆記、携帯への録音・録画に制限はありませんが、許可なく発信・配信することは禁じます。
- 講座内にあるワークは提出対象となる課題です。フィードバック及び採点を行いますので、指定されたサイズ・用紙に出力して指定された日までに撮影・制作してください。
- 講座で使用する撮影モチーフは全て支給します。ロケ撮影時の交通費・飲食費は各自負担となります。
- 学習態度の著しい怠慢や他者に対する妨害行為など、講座運営に支障をきたす者は注意の上、改善が見られない場合は出席を認めないことがあります。この場合の返金は行いません。